歴史と温泉

銀山温泉は、かつて江戸時代初期の大銀山として栄えた「延沢銀山」の名称に由来しています。大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館が銀山川の両岸に沿って軒を並べ、昔ながらの独特な景観を味わうことができます。

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明治

銀山温泉は奥州街道より約12km入った山間部にあり、当時は幅狭い悪路で、尾花沢からは難路1日もかかっていました。延沢銀山の衰退後、人口は激減しましたが、世間とは遮断された仙境で、人々は湯治客相手の湯端宿屋や小商いを行って生活していました。

▼期諸国温泉効能鏡
江戸時代後期につくられた温泉番付。
4段目の右から8番目が銀山温泉です。

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大正

かやぶき屋根の木造平屋や、二階建ての旅館が並ぶ湯治場がありましたが、大正2年銀山川の大洪水でほとんどの温泉宿が流されてしまいました。その後は温泉の湧出量が少なく、川水が進入し温度も低かったので温泉の利用は伸びませんでした。大正10年に銀山川の水を利用した発電所が作られ、その後の復興の足掛かりとなっていきました。


▲絵葉書(大正~昭和初期)

昭和

昭和元年に源泉のボーリングで高温多量の湯が湧出し、各旅館は一斉に洋風の3~4層木造構造に建て替えを行いました。橋や沿道の整備も行い、ついに尾花沢より自動車で30分で到着できるようになりました。延沢銀山遺跡は昭和60年に国の史跡に指定されました。戦後は温泉街の洋風化も落ち着き、外観は和風に近づいてきました。昭和61年に「銀山温泉家並保存条例」を制定し、風情ある旅館を保存し観光復興に生かすことにしました。平成11年には新幹線の延伸により観光客の数が増え、今も伝統を生かした温泉街にしていくための努力を、街をあげて行っています。


温泉

銀山温泉の泉質や効能、入浴の心得など”温泉”についてご案内


泉質・効能

銀山温泉のお湯の泉質分析結果と、泉質から期待される効能をご案内します。

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銀山温泉の効能に関する詳細はこちら


入浴の”心得”

温泉の入浴の仕方、温泉入浴に関する注意点などをお伝えします。温泉に入る際に注意する内容をまとめてあります。正しい知識で入浴して、健康的に温泉をお楽しみください。
※こちらの「温泉入力の心得」は山形県温泉協会によって提供されています。


飲酒直後の入浴は危険です

入浴により血液の流れや血圧に変化がおきますが飲酒後は血圧や血流のコントロール能力が麻痺しているため事故を起こし易いのです。

入浴前にはかけ湯を忘れずに

いきなり熱い湯に入ると脳貧血をおこしたり、血圧が大きく変化しますから入浴前には身体をよく洗い、身体を湯に慣らしてから入浴しましょう。

我慢して熱いお湯には入らない

熱い湯は血管を急激に縮め、めまい等を起こすことがあるので要注意!

むやみに入浴するのは逆効果

入浴回数は健康な人でも1日3~4回が適当です。水分(水、湯、お茶など)の補給を忘れずに!

高齢者は一人の入浴は避けましょう

特に夜間の入浴は必ず2人以上で入りましょう。

ぬるめのお湯は精神安定剤

就寝前はぬるめの湯を。ぐっすり眠れます。